暮らしを豊かなものにしてくれる自動車
車の運転免許を取得すると誰もがこれからの楽しいドライビング生活に胸を躍らせるはずです。
自分の運転でどこまでも行くことができ、いつでも行きたい場所に行くことができることは、自分の自己能力感が肯定され、人間としてとても成長した気持ちになりますね。
自動車を運転するということは、すなわち人間性を高めることにも直結します。
それは、自分で遠くに行けたり、誰かを送迎したりできるだけでなく、
車の仕組みや道路交通のルールを学ぶことで、社会や世の中の仕組みを知ることにも繋がるからです。
自動車は常に危険と隣り合わせ
車は非常に便利で楽しいツールです。
人やモノを輸送して、ドライビングそのものも楽しめる、
そんな素敵な乗り物が人生をより豊かなものにしてくれることは間違いないでしょう。
しかし、便利さの裏で、誰かを傷つけたり何かを壊してしまう破壊力を秘めていることも忘れてはなりません。
車社会の闇の部分として、年間で数十万件引き起こっている交通事故にも目を向ける必要があります。
交通事故によって死亡する人も年間数千人以上単位で存在しており、
亡くなられた方をはじめ、残された遺族の心痛を考えると悔やんでも悔やみきれませんね。
車を運転するということは、
一瞬にして恐怖の事故に発展する危険性を秘めていることを認識することも大切です。
ちょっとしたわき見運転、減らないケータイやスマホを片手にした運転、前方不注意、
方向指示器を出さない、左折時の巻き込みなど交通事故を引き起こす要因はさまざまです。
しかも、そうやって引き起こされた交通事故で苦しむのは被害者やその遺族ばかりではありません。
加害者が背負わなければならない恐怖とリスクは非常に大きなものだといっていいでしょう。
そして、その苦しみは一生涯続くことになるのです。
また、交通事故の加害者が負わなければならない責任は、
刑事上の責任・民事上の責任、行政上の責任と多岐にわたります。
特に最近は、過去の飲酒運転による悲惨な死亡事故を一つの契機として法律も厳罰化されるようになりました。
交通事故件数と被害者数について
酒酔い運転などの厳罰化
酒酔い運転は、2002年までの規定では違反点数15点でしたが、厳罰化を目的として一気に35点まで引き上げられました。
これは一発で免許取り消しとなる重い処分で、さらに酒酔い運転により交通事故を引き起こしてしまうと、さらに重い処分となります。
このように、飲酒運転自体が大きく罰則の対象である上に、それにより誰かを死傷させてしまえばさらに大きく罰せられ、また死傷させておきながら現場を後にしてアルコールを抜いたり、酔いを醒ませる、発覚免脱行為も厳しく処罰されることになっています。
そのため、ドライバーとしてハンドルを握る以上は、「絶対に悲惨な交通事故を引き起こしてはいけないんだ。」と胸に刻まなくてはなりません。
巨額の損害賠償
自動車で交通事故を引き起こしてしまえば、最悪の場合、人の命を奪うことになります。
そして、人を傷つけなくても車や建造物などに被害が及ぶことが多く、
交通事故の当事者になってしまえば、その損害賠償を求めらることが必須となってきます。
自分に過失があって衝突した車を損壊させてしまえば、車の修理費用などを負担しなければなりません。
人を死傷させてしまえば、それこそ数千万円~数億円の損害賠償金を支払うことが求められる場合があります。
こういった万が一の事態に備えるためにも、自賠責保険だけでなく、任意の自動車保険に加入しておくことが求められます。
このように、自動車を運転するということは、非常に責任があることだということを胸に刻んでおかなければなりません。
一瞬の気の緩みが、一生を台無しにする大惨事に発展することもあるのです。
このサイトでは、前方不注意やわき見運転、ながらスマホ、右左折時の交通事故のリスクなど、
ありがちな交通事故を引き起こすリスクについて考察します。
事故歴による査定減額
交通事故は仮に過失ゼロだったとしても、マイカーの修理等を考えると損をしてしまいます。
確かに修理代は相手の保険会社から支払われますが、一度壊れた車は元通りにはなりません。
パッと見は綺麗に治っているようにみえても、板金歴が残ってしまうのは事実で、車売却の際の査定を下げてしまう原因にもなるのです。
自身が過失を犯さないことはもちろんですが、もらい事故による被害も避けるよう安全運転に務めることが大切なのです。